8,ジャンプシュートの動作(フォーム)について
ハンドボール競技の中で中核の技術となる投動作を、身体の使用する部分から見てきたが、ここでハンドボールのシュート場面で最も多く使用されるジャンプシュートの動作を見てみる。ジャンプシュートがなぜ、最も多く使用されるのかを考察してみると
- (1)走りの勢いを、止めることなくシュート動作の体制にはいることができる。
- (2)空間的に変化をすることが出来る。上や横に跳び、空間で位置をずらしてシュートすることが出来る。
- (3)タイミングの変化ができる。ステップシュートやランニングシュートは、投げるための軸足(右手が利き手の場合、左足)が着いた瞬間に投げのタイミングは決まってくるが、ジャンプシュートの場合は、空中に跳び上がっている間、いつシュートしてもよいのでタイミングを変化することができる。
- (2)や(3)の利点は、空中に跳び上がる能力があって初めて享受できるものであり、ジャンプ力がなければ、位置やタイミングの変化も限られたものとなってしまう。